引用元 https://news.infoseek.co.jp/article/tocana_42769/
奇習! 山奥の神殿で裸の生娘とまぐわうナマハゲ風の男たち=秋田県
窓の外を流れるその青く透き通った空の下で、けだるそうな面持ちで横たわる小高い山の稜線を横目で眺めながら、単線を走る車両の揺れに漫然と身をゆだねていると、やがてその勾配からなのか、その景色は少しずつ傾きはじめる。そのある種、不安定な調和は、独特なまどろみへの誘惑を、乗客たちに与えているようだ。
「五つか六つの頃だったかしらねぇ…ちょうど一番上の姉さんが肺病で亡くなってからすぐのことだから。その頃の気持ちを考えると、私は今でも胸が苦しくて」
秋田県のとある寒村で暮らす横道タエさん(86)は、今を遡ること約80年前のある日、自宅近くの山の中で、ある不思議な体験をしたことのある人物だ。
「神さんがいるって。あの山には神さんがいるから、近寄ったら駄目だって言われたの。けれども、子供っていうのは、そういうふうに言われると、興味を持ってしまうものでしょう? だから私、ひとりで山に入ったの」
冬の寒いある日、両親をはじめ、村の大人たちが絶対に近寄らぬように釘を刺していた山に、タエさんは足を踏み入れた。
「本当に寒い日でしてね、かじかんだ手を息でこう温めるようにして、歩いたものでしたよ。歩くてっ言っても、別にあてがあるわけでもないから、ただふらふらしていたという感じかしら…それで1時間くらいかしらね。
森の中を歩いていると、それはもう、立派な石段があるのを見つけましてね。なんでこんなところにあるんだろう? っていうことよりも、すごいものを見つけたっていう気持ちのほうが強くて、私はその石段を登ってみたんですよ」
山深い森の中で偶然見つけた石段をタエさんが登りきると、そこには山の中だというのに立派な石灯籠がいくつも並ぶ参道のようなものが現れた。しかもその灯篭の中には小さな火がともり、奥にある神殿ような建物へと続いていく。
「それはもう、びっくりしましたよ。そんなものがあるなんて思いもしなかったですから。でもね、子供だったんでしょうね。なんだか急に怖くなってしまって、石段を登ったはいいけども、どうしていいのかわからなくなってしまったの。それであたふたしていたのだけども、そしたら下の方から何人か人がやってくる気配があって。慌てて石灯篭の影に身を隠しましたよ」
参堂脇の灯篭の影に身を隠しながら、息を殺して気配の方を覗き込んでみると、そこには、ナマハゲのような鬼面をつけた人影が、列をなして奥へと進んでいく姿があった。彼らは口々に呪文のような言葉を呟き、列を乱すことなく、ゆっくりと神殿へと向かっていく。タエさんは彼らが中に入ったことを確認すると、その好奇心から、ゆっくりとその後を追うようにして神殿へと進み、格子戸の隙間から中を覗き込む
「私ね、覗き込んでハッとしましたよ。なにせね、大きな神棚みたいな場所に、一番上の姉さんが、白装束で立っていたのですから。その前にかしずくように鬼面の人らがいるわけなんですけどもね、そうこうしているうちに姉さんが、その装束を脱ぎ捨てて、裸になってしまったの。
するとね、鬼面たちが一斉に姉さんに群がって…私はね、まだ子供だったから、なんだか怖くなってしまって、石段を転がるようにして逃げたの。けどね、転んでしまって…そこからしばらくどうなってしまったか今でも思い出せないの」
石段で転び、気を失ってしまったタエさんが気づくと、あろうことか、そこは山から遠く離れた自宅の寝間であった。薄暗い室内で目を凝らすと、横には寝息をたてる年下の妹たちが、そして柱時計の針は既に丑三つ時を指していた。彼女は直前まで目の当たりにしていたと思っている光景と、今、自分が置かれている状況との差に、少なからず混乱してしまったという。無論、彼女自身が言うように、それが夢の中で見たものなのか、はたまた、実際に見たものなのかの判断は難しい。
「あれは本当に不思議でね…今でも夢かどうかわからずにいるの」
それから程なくして、山奥の神殿で、不可思議な裸の儀式を行っていたというタエさんの姉は、肺病を患い、わずか19歳の若さでこの世を去ってしまったという。しかし、その死が訪れるまで、タエさんはあの日見た光景について、彼女に尋ねることはできなかったそうだ。
ただ、ある郷土史家によると、かつてその集落の近くでは、不作や天候不順などが続くと、村の中から生娘をひとり選び、神の前で鬼とまぐわうという儀式が存在していたという。仮にタエさんが見たナマハゲ風の鬼面をつけた男衆たちが「鬼」だとするならば、タエさんの姉は、もしかするとその儀式における生贄のような存在であった可能性も否定できない。
タエさんがあの日垣間見た世界があるという山の稜線を、流れる車窓から眺めていたが、突如として現れた雑木林に遮られる形で、見えなくなってしまった。ハッと我に返って、深緑の景色が切れるのを待ったものの、思いのほか距離が出てしまったのか、そこにはもう、あのけだるい稜線の姿はない。外に広がる長閑な田園地帯は、小春日和のゆるやかな日差しに照らされている。
めいさ
子供の頃から女性の快楽を体感したいと思い過ごしてきました。そんな僕はドライオーガズムの存在を知り救われました。夢だった女としての絶頂を本当に実現できそうなのです。その体験をメモとしてブログに残しています。
コメント